13人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうぞ」
色和えのない声が扉に向けて放たれる。
扉は自動で上に移動し、叩いた人物ーー少女が中に入ってくる。
中の少女を見るなりそちらに近づき、勢いよく頭についている円盤状の機械をスポンっと取り外した。
瞬間、部屋に浮かんでいたプレートは全て消失し中心に座っていた少女は少しだけ表情を強張らせる。
「怒ることはないや~ん♪ 別に解析はもう終わっとるんやろー?」
対象的に事を仕掛けた方はカンラカンラと陽気に喋る。
その笑う少女は頭をすっぽりと隠すほど大きなキャスケット帽から金髪をちょこんと顔をだし、無地のTシャツにカーディガンを羽織いショートパンツにニーソを着用しスニーカーを履いている。
一方、もう一人は腰まで伸びる水色の髪と透き通る肌の上に真っ白なワンピースを着用しているだけであった。
最初のコメントを投稿しよう!