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面白い、とそう感じさせた。
舌なめずりをしていたと思ったら後は勝手に体が動いていた。
どうせおおよその情報は解析されているのだろうし問題はないだろう。
だが、作業中に関係ない他のものにまで手をつけていたからさっさと帰りたかった。
何より『あれ』は不気味だった。
「そういやあの部屋はわかったんか?」
「……わかんない。ただ何かしらを捕獲してたんだと思う」
「捕獲って……何をや?」
「多分、なにか……」
「なにかってなんやねん」
それ以上は押し黙るノア。
なるほど、彼女にとってはあそこは財宝庫か何かなのだろう。
ため息を吐くと同時に目的の場所であるトイレにつく。
ノアの顔が一瞬綻んだが水無はノアの頭に手を置くと水無の体がドロリと真っ黒な液体に変化してノアを飲み込む。
そのまま液体は手洗い場の排水口に吸い込まれるように消えって行った。
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