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薄暗い寝苦しい夜に
とある夢を見た
懐かしい
哀しい
明るい庭に
少女が一人 佇んでいた
出逢った事があるような顔
堪えられない感情
苦しさのままに 手を滑らせた
肩は小さく まるで
彼女のよう
濡れた口の感応は
正に貴女のものでした
薄明るい 寝ていられない朝に
あんな夢を見た
温かい
寂しい
眩しい縁側
彼女は一人 振り返った
何度も見ているはずの顔
腹を蝕む残像
悲しみのままに 腕を遊ばせた
仕種は強がりで まるで
あの時のよう
触れた愛の感触は
他でもない貴女のものでした
ある休みの 生き苦しい夢のこと
あれは
貴女だったのでしょう
もう逢えないのでしょう
女神だったのでしょう
然らば私は・・・
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