プロローグ

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真実。 それは光、故に闇、それは闇、故に光。 五つの瞳、輝きを放つ。 一つは紅(あか)。 炎の如く猛き思い。 轟きの中にある真(まこと)を見つめる瞳。 一つは白。 風の如く荒ぶる思い。 密かに眠る真を見据える瞳。 一つは碧。 水の如く静かな思い。 流れの中に沈む真を見つけ出す瞳。 一つは金。 大地の如く鼓動する思い。 思いに陰る真を見直す瞳。 一つは蒼。 空の如く儚き思い。 思いを見続ける真の瞳。 五つの思い、世界を繋ぐ扉を開く。 真実を恐れることなかれ。 四つの神に全てを託し、扉の向こうに姿を消す一つの思い。 刻は思いを紡ぎ、真実へと道を示す。 過去、未来、思い。 全てが繋がりし時、選択の時が訪れん。 真の真実は………。
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