恋のスタートライン

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 担任の先生は、ものすごくイケメンである。  ちょっと怖い人だから、誰も近づかない。  あたし、早瀬乙葉(はやせおとは)16歳。  憂鬱な梅雨が、始まろうとしていた。             ♪♪♪    「早瀬さん、また、ツインテール姉妹と話してるよ」  教室のどこからともなく、あたしの行動を非難する声が聞こえる。 「早瀬さんって、もったいないよね。せっかく美人なのに、ツインテール姉妹と一緒にいるんだからさ」  ほめてるのかけなしているのか分からない声。  教室で笑いあう女子たちは、そのうち会話事態をやめる。  あたしが全く反応しないから。
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