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「一応聞きますけど…何ですかキャラ作りって…」
「よくぞ聞いてくれた!」
あ、自滅フラグですかねこれ。
「眼鏡を掛けた状態の社員に、しっかりとした個性を持ってもらいたいと思うのだよ。鬼畜眼鏡とか!執事眼鏡とかな!」
「はぁ…何でわざわざ…」
「その方が萌え…燃えるからに決まっているだろう!」
おい、何故言い直した。どっちにしろ酷い理由だが。
「という事はさっきの執事は…」
「あぁ、執弓には執事というキャラ付けをしただけで、本当に執事という訳ではないよ。でも眼鏡も服も似合っていただろう?」
「そーですね…」
本当に似合っていただけにそうとしか言えない。何だかんだでセンスいいんだもんなこの人。
「それでねー、服もその個性に合ったものを各自着てもらうんだよー」
「だから服装自由なんですね」
「んー、自由っていうか…」
「百合野、どけ」
百合野さんが言い終わる前に、社長がそれを遮って俺に顔を近付けてきた。
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