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さてどうやってこいつに報復してやろうかと考えを巡らせ始めた、その時。
「ぁ…ッ」
予期せず発してしまった甘い声。
…だってこいつ耳たぶを甘噛みしてきやがったんだ、仕方ないだろ!
念のため言っておくが、くすぐったいだけだからな、うん。それ以外何もないからな。
「ふふ…声、抑えないと。聞こえてしまうよ」
低く甘い男の声が耳の中に入ってきて、それにもビクリと体を強張らせてしまう。
(誰のせいだ、誰の!!)
…と反論する間もなく、今度は柔らかい舌が耳の裏を舐め上げてくる。
「ぅ…っく…!」
ヤバい。
背筋に沿ってぞくぞくしたものが上ってきて、体に力が入らなくなる。
同時に耳からは、コントロールできない熱が下へ下へ侵食していくみたいで。
尻の方が触られなくなったと思ったら、今度は首筋を撫でてきやがるし…!
ちなみに何度も言うようだがくすぐったいだけだ!!
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