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「やめ…この、ッ…」
『間もなく終点――』
(助かった…!)
降りてしまえばこっちのもんだ。俺はドアが開くと同時に痴漢の手を掴み、ホームの片隅まで強引に連れ込んだ。
「この俺を卑しめた罪は重いぞ!一発殴らせ…」
振り返ってそいつの顔を見た瞬間、俺は完全に言葉を失ってしまった。
同時に殴る気も失せた。
だって、…だって滅茶苦茶、
超絶、
とんでもなく美形がそこに居たのだから――!
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