1、色眼鏡はいけません

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「やめ…この、ッ…」 『間もなく終点――』 (助かった…!) 降りてしまえばこっちのもんだ。俺はドアが開くと同時に痴漢の手を掴み、ホームの片隅まで強引に連れ込んだ。 「この俺を卑しめた罪は重いぞ!一発殴らせ…」 振り返ってそいつの顔を見た瞬間、俺は完全に言葉を失ってしまった。 同時に殴る気も失せた。 だって、…だって滅茶苦茶、 超絶、 とんでもなく美形がそこに居たのだから――!
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