素敵な素敵な仲間達

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「春休み気分はそろそろ抜けて来たかな、今日は新入生を紹介する、守川瞬君だ、さて皆からも自己紹介してくれ、俺と加賀美はしたから、他の皆」 そう言うと黒渕寮長は自分の席へと座ると、左側の真ん中に座っていた、さっきの赤茶髪の男が手を上げ逸早く立ち上がる。 「はいはーい!俺はさっきも言ったけど、赤沢穂武良、二年生だ、仲良くしてな!」 満面の笑みを守川へ向けると、満足したのか、驚く程静かに椅子に腰を下ろした。 守川は宜しくと言い、頭を下げる。 すると、ぼうっとしていて、居たのすら気が付かなかった、か細い青年が音も立てず、立ち上がる。 「僕は水澤清也、さっきの馬鹿とたまたま一緒の二年生、僕は睡眠の邪魔だけは許さないから‥、宜しくね?」 軽く微笑えんだが、全く歓迎されてない、寧ろ脅しにも似た言葉を聞き、守川は少し汗を掻いた。 「は、はい‥気をつけます、宜しくお願いします‥」 それを聞いて、要約落ち着いたかと思いきや、水澤は深く睡眠へと歩き出していたが、誰一人として、その睡眠を邪魔する者は居なかった。 「次は僕だね‥」 立ち上がった青年は綺麗でも無く、格好良い訳でもなく、普通の男の人であった。 その姿を見て守川は安堵した、普通は居てて心地よいものだと思った。 「名前は中島周、さっきの二人と一緒だよ、僕は‥ちょっと病気にかかり易いぐらいかな‥、僕は気にしなくていいから」 病気勝ちだと言われると、笑い顔も何だか元気無く、儚げにも見えてしまった。 守川は頭を下げる、立ち上がった事すら、悪い気がしたからだ。
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