新しい風景達

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新しい風景達

ガタン、ガタン、錆び付いた電車に乗り、自然が豊富な流れる景色をだんまり見ている少年らしき、青年が大荷物を回りに置いていた。 今時珍しい瓶底のレンズが厚い黒渕眼鏡を掛け、ボサボサな黒い髪の毛。 余り運動が得意そうではない、ガリガリで細い体型。 日を満足に浴びて居ない白い肌。 背は伸び悩んだせいか、160位仕方ない。 (要約田舎から出られる) 内心は心弾んでいた。表情は眼鏡のせいか全く嬉しさを読み取る事は出来ないが。 懐かしさを思い浮かべる様に景色ばかり見ていた。 もう田舎には飽きていたらしい。 街に降りないと無いコンビニは一軒、しかも10時には閉まる。 色々と不便で仕方ない、遊ぶ場所すらない街だ。 景色は段々造形されたものに変わって行く‥、徐々に都会の波が迫っていた。
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