12人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
広い・・・。
客間が広い。
それを掃除しろとあの人は言ったのか・・・。
わたしは運動もできないし、体力もないのに・・・。
無茶だ!
と言っても働かないとご飯が・・・。
働かざる者食うべからずだっけ・・・?
だから掃除しないと・・・。
どこから掃除しようかなあ・・・。
はじからだよね・・・。
とりあえずバケツを持って水汲みに行った。
バケツ・・・・、きたない・・・。
そして水を汲んで客間に向かうと・・・、
ドテン!!
誰かの足につまずいた。
「まあ!シンデレラ!何ぼーっとしてるのよ!廊下が水浸しよ!」
オレンジのドレスを着た若い女は言った。
すると私の後ろから黄色いドレスを着た若い女が来て、
「のそのそしてないで早く拭きなさいよ!!」
「どちら様でしょうか・・・。」
二人の若い女は目を大きくしていった。
「あのねシンデレラ!自分の姉をそんなに侮辱したいの?」
「一番上の姉の私も忘れたの!?」
「・・・?」
「相当馬鹿にしたいのね・・・。」
「いいわよシンデレラ・・・。」
どうやらオレンジのドレスを着た女が長女らしい・・・。
そして姉は私の襟元をつかんで思いっきり手を振り上げて・・・
べチーン!!!
頬をつよくたたいた・・・。
「・・・。」
痛い・・・。
そしてもう一人の黄色いドレスを着た姉は思いっきり蹴とばした。
「うっ・・・。」
「目は覚めたシンデレラ?」
「はい・・・。」
はい、といわないとまたやられるにきまってる・・・。
最初のコメントを投稿しよう!