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「黎はモテるはずなのに。恋文とかもらったことあるでしょ?」
「あると言えばあるけど私は私より強い人としか恋仲にはならないと言ったら誰もくれなくなっちゃった」
部屋に響くみんなの笑い声。
「黎より強い人なんてそうそういないじゃないか」
畳をばんばんと叩いて笑う左之と新八。
「黎より強いのって誰だ?」
手を挙げてみろ、と歳が言った。
手を挙げたのは・・・・・
「どうして誰もいないのよ!」
誰もいなかった。
「じゃぁ黎は誰にだったら負けると思うんだよ」
平助が笑う。
「んー。近藤さんと山南さんと歳と総司。槍なら左之に負けると思うし居合いなら一くんにも…」
そう言っていると
「俺らの名前がねぇ…」
平助と新八さんが部屋の隅でウジウジしている。
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