何者!?

17/17
71人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
「歳には絶対に負けるよ。」 「どうしてだ?お前なら勝てるだろうが」 歳が私に聞く。 「私が歳に勝てたことがあった?それに私が歳に刃を向けることはない」 そう言って悪戯に笑うと歳は笑う。 「昔から何でか黎は土方さんだけには従順だったもんな」 「うんまぁね。だって歳に逆らうと良いことないんだもん」 黎が苦笑いをする。 「昔にさ、歳と喧嘩してちょっとした悪戯をしたことがあるんだよね。じゃぁ次の日たくさんの女の人に追いかけまわされて…」 そう言うと 「うわぁ…」 「最低だな…」 「土方さんって…」 みんなの歳に向ける目が痛くなる。 「黎緒。その後どうなったかまで説明しろ!」 「化粧させられて女子の着物も着せられた」 思い出したくない過去…。 「あぁ…黎は女子の格好するの嫌いでしたもんね」 総司が笑いながら言う。 「動きにくいし簪とか頭重いし。じろじろ見られるし」 頬を膨らます黎緒。 「「「それは黎が可愛いからだろ」」」 三馬鹿である原田と永倉と藤堂が呟いたのは確かだ。
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!