入学

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下ろし立ての学生服で身を包み、鼻歌混じりに朝食の準備を進める。 「トースト良し、ベーコンエッグも出来たしサラダも良し」 机の上に並べた朝食の品々を指差し、確認も完了。 身につけていたエプロンを外し、予め用意しておいたホットコーヒーを一口飲み一息つこうと思ったが…そんな時間はなさそうだ 「…そろそろユカの奴を起こしにいかないと…」 姉ちゃんは心配しなくても自分で起きて、今頃支度をしていると思う。 だけどユカの奴は絶対に今頃も夢の世界の中だ…小遣い全部賭けてもいい。 軽く溜め息を吐きながら二階へと続く階段を登り、夢の世界の住人の部屋の前に立つ。 …そらみろ、部屋の前まで来てみても中からは物音一つ聞こえない。 「ユカー、起きてるかー?入るぞー?」 疑問系で話しかけるがそれと同時に部屋の扉を開ける。 どうせ返事が帰ってこないのは分かってるし、待つだけ無駄。
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