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朝っぱらからなかなかバイオレンスな時間を過ごしたが、やっと一息つける
オレと姉ちゃん、そして少し遅れてユカも席に着く。
食事など三人揃う度に思うがこの状況はなかなか面白いと思う。
何せ同じ顔した人間三人が同じ物食べてるから
「んー、美味しい!やっぱりユウ君お料理上手だね!」
口元にイチゴジャムを付けながら絶賛しているのは月宮優奈。
月宮家の長女…なんだけど…
「はいはい、また頬にジャム着いてるよ」
「ありがとーユウ君」
弟に頬に着いたジャムを拭かしたり、天然な所もあったりと何処か姉みたいではない
…まぁ全然姉っぽくない訳ではないけど。
「姉ちゃんは高校生になってもそういう所は変わらないね」
そんでオレは月宮優人。
月宮家の長男で得意な事は家事全般、苦手な物は勉強全般。
「…」
最後に無言で朝食を掻き込んでいるのが次女の月宮優香。
先ほどと違い腰くらいまで長さがある髪を一つに束ね、オレ達と同じように真新しい制服を身に纏っている。
あとちなみにオレと姉ちゃんはユカって呼んでるけど正しいのは‘ゆうか’。
「お兄ちゃん何見てきてんの?妊娠するから見ないで」
「あ、あぁ…悪い…ってするわけないだろバカっ!」
「分かんないよ?だって寝ている妹を襲「ってねぇからっ!」」
はぁ…何で朝っぱらから騒いでんだオレは…。
「ユウ君とユカちゃんはいつも元気だね~」
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