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姉ちゃんが指差す方向にはオレ達が今日から通う事に椿ヶ丘高校が見える。
「えへへ…高校ではどんなクラスにのるのかな?ユウ君やユカちゃんと同じクラスだといいな」
「あたしもお姉ちゃんとは同じクラスになりたいな」
「なんでいちいちオレを邪険にするんだよッ!?」
「妊娠するから話しかけないでお兄ちゃん」
…だからせんちゅーに…
まぁ…ユカとこれ以上言い合っても不毛だからもう何も言わん。
…にしても中学入ってくらいからユカの態度がやけに尖った気がするな
昔はお姉ちゃんお兄ちゃんってオレと姉ちゃんの後ろついて来てたのに…やっぱり難しい年頃だからか?。
「っとすいません」
軽く溜め息吐いて俯いていると前方に歩いていた人とぶつかってしまった。
「…!?」
姉ちゃんやユカと同じ制服…タイの色も同じって事はこの女の子も新入生か
…それにしてもちょっと驚き過ぎじゃないかな?
「ほんとごめん、ちょっと考え事してて全く前見てなかった」
「…」アタフタペコリ タタタ
「ちょっ…」
終始慌てた様子で軽く会釈するとすごい勢いで駆けて行ってしまった…
「なんだったんだ…?」
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