プロローグ

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病院からほど近い居酒屋。 外来の看護師や、技師らしき人。受付の子もいる。かなりの人数だ。 海野医師も端の方に座り、ニコニコとした表情でウーロン茶を飲んでいた。 「先生、飲まないんですかぁ?」 誰かの声に思わず聞き耳をたてる。 「すみません、飲めないんです」 えっ、昨日は飲んでただろ。結構酒臭かったぞ。 そう突っ込んでやろうか。一瞬頭のなかに先が三角の尻尾が見えたが、やめた。 ま、人には言えない事情もあるよな。 でもちょっと話はしてみたいな。
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