プロローグ

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「ま、別に本性ばれても どってことないけどな。一人飲みはつまらねぇし飲み相手欲しいと思ってた所だ。」 名刺貰っといてやるよ、と言われて慌てて裏にプライベート用の携帯番号とアドレスを書いた。 チラリと見てからポケットに押し込む。とそこへ看護師らしい女性が話し掛けてきた。 「佐野さん、ここでも営業ですか?先生、滅多にこういう席来てくれないのに、独り占めしないでくださいよ」 「失礼、僕の方が佐野さんに用があったんだ。・・じゃ、今の件は数日中に返事しますね」 見事な仮面のかぶり方で応えた先生はそのまま看護師達に囲まれていく。 数日中に返事ね。 あっ、そう言えばこっちのは教えたけど先生のは聞いてなかった。 だが、もう一度話しかけようにも囲まれ過ぎて近寄れもしない。 返事待つか。。
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