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その彼と付き合うようになったのは、本当に不思議なことだった。
わたしは、その年の春が訪れる前に離婚した。
いろいろあり、全てを清算した。
離婚という、愚かな行為。
わかっていた。だけど、どうしようもなかった。
そうしなければならなくなってしまったのは、全て自分の責任だった。
そう。全て自分が悪い。
傷も深かった。心は闇で閉ざされた。
何も手に付かなくて、後悔ばかりの日々を過ごし二年が過ぎた。
ーーーそして、三度目の冬が訪れた。
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