第1章

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「それじゃあ、後は任せた。私は用があるんで。」 と言い、パレットは出て行った。 「なんなんだよ。パレットさんは、ただ神田の存在が怖いだけだろ!?」 ベースはまたソファに寝転がる。 「違うさ。きっとなにかあるんだ……神田に。」 「だーかーらー神田が強いことにビビってんだろってんだ」 とベースは手首をだけを縦に振って、呆れた表情をしている。 「違う。そこじゃない。今のパレットさんは、テッペンからの景色を守る態勢に出てる。決して攻めの態勢ではない。」 顎に指を添えて、考え込むコピック。 「何が違うんだよ。」 上半身だけ起き上がって、妙に真剣な顔になったベース。 「神田にテッペンを取られそうになってるって事かもな。」 コピックはそのまま俯き、何も言わなくなった。 「はぁあぁ????神田に?ないない!テッペンまではさすがに無理だろ。瑠璃子先輩に敵うわけないない」 手を横にブンブン振って否定の意味を表してる。 「はー呆れたっ!コピックがそんなネガティブだとはね~」 と言いながら両手をあげて、またソファに倒れこんだ。 コピックは、何も言わず、ただじっと地面を見つめていた。 「時がきた。」 「はぁ?」 コピックの突然の言葉に、キャンパスは首をかしげ、ベースは声をあげた。 「何でもない。」 そう言って、また黙り込んだ。
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