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「盛り上がってるみたいだな」
と言いながら、両ポケットに手を突っ込み、堂々としているその姿は、副部長の威厳を感じさせられる。
「パレットさん…。」
ベースが呟く。
「瑠璃子さんは?」
コピックが聞く。
「呼んだか?」
後ろから出てきたのは、長丈のスカートに、胸まである長いブラウン色の髪。
前髪をかきあげた下から覗く目は鋭い、部長そのものだった。
「瑠璃子さんっ」
「卒業式は終わった。これまでアカジョを築いてきた先輩は、もういない。これからのテッペンは、あたしらだ。
アカジョはあたしらが築いていく!気合入れてくぜ!」
「オーッス!!!」
ペインター部員全員が集まり、掛け声を上げる。
胸に留められた、ペインターである印の、ペイントブラッシュの絵が描かれたブローチを、握る。
「誰もここから上には来させねぇ。」
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