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アリス「・・・どうしてよ」
ヤマト「護るためだ」
アリス「護る・・・?」
ヤマト「そう、護るため。リリィがいる国を、この国にいる全ての人を護るためだ」
アリス「その中にあんたはいるの?」
ヤマト「・・・・・・」
アリス「答えないなら私がお願いするわ」
ヤマト「・・・・・何をだ?」
アリス「この国を護って。そして---」
アリスは少し間を空け
アリス「あんた自身を護って」
ヤマト「・・・・・」
この時、俺はかなり驚いた顔をしていただろう
彼女から、俺をリリィの傍にいる虫の様に見ていた彼女からそんな言葉が出て来るとは思わなかった
アリス「あんたを心配して言ってるのではないわ、リリィのためよ」
ヤマト「・・・・そうかい」
アリス「だから護って、そして帰ってきて、リリィのためにも・・・・私のためにも」
・・・・・そっか、俺は自分で思ってたよりもこのふたりに想われていたのか
ヤマト「・・・・・はぁ」
情けない、ホントに情けない
この戦争で自分が死ぬかも知れないから昔みたいにしてくれ?
馬鹿か、俺は
リリィとの契約内容であり約束
“家族となって共に進む”
これを守れぬまま死ぬ?
それは愚かな選択だな、だったら
ヤマト「・・・・・死ぬ気で生き延びてやる」
そして帝国に後悔させてやる
俺がいるこの国を侵略対象にしたことを
俺の主がいるこの国を飲み込もうとした事を
後悔させてやる
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