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あれから十年の時が過ぎました
今、私はヤマトさんのお墓の前にいます
リリィ「こんにちは、今日も来ましたよ」
そう言って私は中腰になり“ヤマト・シロガネここに眠る”と書かれたお墓をそっとなぞる
リリィ「あ、私あれからだいぶん魔力が増えて属性も出てきたんですよ?属性は光でした、だから使い魔はヤマトの使い魔のアテナさんなんですよ」
ヤマトさん、今貴方はどこにいるのですか?
私は待ってます
ずっと、ずっと待ってます
リリィ「・・・・やっぱり十年経っても認めたくないものですね」
私の頬を涙が濡らす
リリィ「うぅ、ヤマトさん、今どこにいるんですか?、早く帰って来て下さいよぅ・・・・」
そう言った時、風が吹き抜けた
「問おう」
私の後ろで“居ないはずの人の声”が聞こえた
そしてその声は----
「貴女が俺のマスターか?」
私の家族で、世界で1番好きな人の声
後ろを振り返り、その姿を確認すると
十年前と変わりのない姿で佇む青年の姿が会った
リリィ「ヤマトさん!!!」
私は耐え切れなくなり涙を流しながらヤマトさんに抱き着く
ヤマト「相変わらず俺のマスターは泣き虫だな」
リリィ「グスッ、泣き虫じゃないです、マスターでもありません、それに言うこともあるんじゃないですか?」
ヤマト「----そうだったな」
私達は一度距離を取り
ヤマト「ただいま、リリィ」
あぁ、私の愛しい人は帰って来たんだ
リリィ「お帰りなさい!!、ヤマトさん!!!」
大好きですよ、ヤマトさん
fin
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