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衝撃波が飛んで来る。そう思った晴輝は横に転がるようにして避けた。後ろからパァンと乾いた音が聞こえた晴輝は自らの能力を発動させる。
「外したか。……ん、なんだこの風は」
強烈な風が中年の男を襲った。それは段々強さを増していき、男はビルの端まで押されていった。
「くっ、まずい」
男は自身の能力の衝撃波を真下に向かって放ち、床に当たって跳ね返った振動で上空に飛び上がり、そのまま
隣のビルへと飛び移った。が、着地がうまくいかなかったのか足を引きずりながら逃げ始めた。
「逃がすか!」
晴輝は隣のビルへと視線を移動させると、強い風を起こさせた。男は無様にも転び、引きずられ、ビルから落ちていった。
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