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1週間のしないうちに
実家に警察が訪ねてきました。
私は、暗い土蔵の地下室で息を殺し
ただ、警察が帰るのを待っていました。
でも、実家に長い期間居るわけにはいきません。
もう、警察が来てしまったのですから。
どうしようか、考えているうちに
思い出しました。
あの町に、母の実家の関係している
工場があることを当時でも、
ほぼ倉庫になっていて人の出入りもさほどなく
近くが霊園と言うこともあり
人目に付きにくい、好都合の場所でした。
住み込みの管理人として名を隠し変装もして
過ごしていました。
時折、雅孝の姿でも出歩きました。
目撃され、まだここに居るかのように
ふるまいました。
買い物などは、杏奈の姿で、していました。
最初の事件から10年・・・
両親に呼び出されました。
度重なる、警察の訪問に疲れが出たのでしょう。やつれた顔の両親に説得されます。
出頭しようと私はその時、一度は了承しました。
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