20人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、外に人影がない事を確認して
外に出て、返り血が付かないように
慎重に、レインコートを脱ぎ丸め
袋に押し入れました。
レインコートは廃工場で焼きました。
次の日、彼に逢いました。
そうすると彼から昨日、河原で事件があったと言われました。
知ってる?と聞かれ私がしたんだろう?と言われてる気がしました。
万が一を考え、ナイフを持ってました。
彼に抱き着きました。
最後の抱擁です。
持っていたナイフを腰のあたりに刺しました。
一気に深く、そして抜きました。
抱き締めたまま陳列商品で、外からは抱き合ってるようにしか、
見えていないはずです。
彼の血が私の服に付く前に離れました。
言葉もなく、崩れていく彼を確認してから
その場を離れました。
休日な事もあるのでしょう、人がたくさんいました。
それに紛れるように早く遠ざからないと、としてる所
ふいに、声を掛けられました。
あの探偵さんの助手とか言ってた娘
菫ちゃんでした。
最初のコメントを投稿しよう!