第5章

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みぃちゃんは、さすがに呼べない… 「では、雅さん…今日から、私の座る所変わるんでしたよね? 正式に調査員になるからって」 高校、大学と、調査に出ることは、ほぼ無く、 他の調査員さんの資料整理とかばかりでした。 ペットの捕獲だけは、私に回ってくる事が多かったですけど… 「ああ、うんそうだったね、菫ちゃんの座る所は、ここよ」 雅さんは、自分の太ももを叩いてから、両手を広げる。 …えっ?…雅さんの膝の上に座れってことですか?だけど… 「そこは、(さき)ちゃんの専用席じゃないですか…」 咲ちゃんは、今年3歳になる雅さんの娘さん 動けず、そう言った私の様子を見て笑いながら 「冗談よ、菫ちゃんの席はそこ、で!今日から菫ちゃんも、副代表ね」 雅さんの机の横、真新しい机と椅子が有ったのは、気付いていたけど 私の席だったんだ…それはいいとして… 「私が副代表って?また冗談ですか?」 雅さんは首を横に振り否定する。
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