第5章

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「…あっ…いや…それは…殺されるから…やめてくれ!」 本気で怯えてる! 「どうでもいいから、早く着替えてよね!」 数分後、くたびれたスーツの洋貴と真新しいスーツの私が並んで歩く。 1分もかからず、探偵社に着く 雅さんは、洋貴を見て、ため息 「おいおい、みぃちゃんよぉ…なんだよ人の顔見て、ため息って」 洋貴は雅さんをからかう時、必ず『雅ちゃん』または『みぃちゃん』と ちゃん付けして呼ぶ、雅さんが不機嫌になるからだ。 そして『あなたがそう呼ぶな』と反論するまでがセット だけど、今日は何も言わない。視線を少し横にずらし私を見る。 「…まぁ、いいわ…皆、居るわね?」 と雅さんが言う。 私が洋貴を起こしに行ってる間に、調査員が揃っていたようだ。 「今日から正式に、この探偵社の一員になった、菫ちゃん、私と同じく 調査員と副代表を兼任してもらいます。 まぁ、皆知ってるから、今更だけどね」 私は、皆に向かって頭を下げる。
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