第6章(終章)

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性格は、父親似だな。 性格まで、雅に似なくて良かった。 その後、いくつかの依頼をこなしているうちに 人が増えていき、全部で8人と言う、探偵業では大所帯な方だと思う。 なので、少し前から、探偵社と名乗ることにしたんだ。 他のメンバーの事は、そのうち話すこともあるかもしれないな。 さて今更、美咲の事件の資料なんか読んでいる理由は 明日から、菫が正式に、我が探偵社の調査員となるからだ。 祝杯もかねて、少し多めに飲んでいる。 ボロアパートもいつの間にか、立派なマンションになってるし 井江森のバァさんの計画らしいが、 完成を見ずに、逝っちまいやがった。 まぁ、計画自体は、ちゃんと菫が引き継いで、完成させた。 二階の1室は、俺が住むことが決まってた。 真新しいドアが、なんか落ち着かなくて、無理、言って、 ボロアパートの時のドアにしてもらった。 鍵もそのまま、あーまだ合鍵は奪い返せて無いんだが… 取り返そうとする度にうまく逃げられる。
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