第6章(終章)

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最近は諦めかけている。 ふう、少し祝杯が進み過ぎたかな。 時間は…もう、午前4時か… 少し寝るか、いつものベッド、いつもの布団、 いつものように倒れこむ。 瞼を閉じる。 ・ ・ ・ ・ ……ひろにぃ、お疲れ様…… 「おう、美咲じゃねーか…明日から、菫も、ちゃんと社会人だぞ。」 …うん、わかってる…だから…ありがとっ… 「いや、俺は何もしてねーよ。」 …ちゃんと…見守ってくれてた… 「俺には、それぐらいしか出来なかったんだよ。」 …ううん…それで良かったんだよ… 「そうか、まぁバァさんも、そっち逝ってしまったしな」 …お義母さん…ひろにぃには…世話になりっぱなしだったって… 「そんなことはないさ…」 …これからも…菫の事…お願いね… 「任せておけ…って言いたい所だが、さっさと、恋人でも作って 結婚して、家族作ってもらいたいもんだよ。」 …そうね…だから…お願いね… 「まぁ、結婚するまでならな…」 …うん…お願いね… 「・・・・おう・・・」
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