第1章

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俺の場合、その誰かは決まって、菫なのだが……… 菫が中学に進学して数日、今日は日曜日 相変わらずの夜警のバイト明け。 ベッドに倒れこんだ、そのままで眠っている俺 『今日は 平和でありますように……』 『ドンッドンッ・ドンッドンッ』 ふう… ドアを替えて 一年 そろそろ 限界か? 「ひろきぃ~ おっきろ~」 『ドンッドンッ・ドンッドンッ』 全く 日曜の朝早くから 迷惑な奴だ 見てみろ 時計だって [10:03] ……なっ こんなに 早い 『ドンッドンッ・ドンッドンッ』 「ひろきぃ~ 依頼なんだよぉ~ おっきろ~」 !! それを 早く 言えって ベットから 跳ね上がるように 起き上がる 簡単に 身だしなみを 整え 鍵を開ける 勢い良く開くドア 「ゴッ!……ったぁ~~」 またかよ… 額を押さえて しゃがみ込んでいる菫 角にゴムを つけてあるから 怪我こそしないが… 「全く 毎日 学習しない奴だな…」 呆れて言う 「そうだよ ちゃんと ドアに 教えておいてよぉ~」 はっ? また ドアかよ…
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