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美咲の姿が薄れていく
「もう逝くんだな………」
その隣に、長身の男が立つ
「おぅ、馬鹿野郎、そっちでもいいから、今度は幸せにしてやれよ…」
男は、頭を下げる
「いつになるか、分からないが、俺がそっちに逝ったら
また、一緒に飲もうぜ、いい酒、用意しといてくれ…」
老女のそばに立っていた
「なんだ、バァさんもかよ…あんたの教育のおかげだな、
菫は、あんたに負けず劣らず、しっかり者だ、安心しな…」
3人が、薄れながら、揃って頭を下げる
「じゃあ、俺がそっちに逝くまで、またな…」
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夢枕ってやつかな…
そろそろ起きなきゃとは思うんだがな
このまどろみの時間と言うものは
なかなか、抜け出せない物でなぁ
それに何だか温かいのが、顔に近付いてきてて
気持ちいいんだよ…
ん?唇に、なんか柔らかい感触が…?
ほのかに甘い匂いまでしやがる…
・・・・!!!!
その感触で、一気に現実に引き戻される。
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