第1章

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「んで 依頼に………」 まだ 額をさすりながら しゃがみ込んでる菫を 心配そうに 見下ろしてる女性… 今回の依頼人だろうか ………かなりの美人! 俄然 やる気が 出てくる 「あっ…ご依頼人の方ですか? …ど、どうぞ ボロで 狭苦しいですが」 中に 招き入れようとする 「えっ! あっ はい あの…この子は 良いんですか?」 声まで きれいじゃないか… 「あ~いいんですいいんです いつもの事なんで じゃあ依頼内容をお聞きしますので中へ 料金の説明も」 彼女が 入ろうとする その前を いつの間にか 復帰している 140センチ満たない薫が 滑り込むように 先に入る 二人きりの空間で あれこれ 聞こうと思っていたのに 少し驚き足を止めた依頼人だったが 促され中に入る。 女性相手だから ドアは閉めるが 鍵は開けとく この心配りが 必要なのだよ 菫くん... と 振り向くと テーブルの 周りをささっと 片付け 椅子を引き そこに座るように促している菫の姿があった。
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