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「んで 依頼に………」
まだ 額をさすりながら しゃがみ込んでる菫を
心配そうに 見下ろしてる女性…
今回の依頼人だろうか
………かなりの美人!
俄然 やる気が 出てくる
「あっ…ご依頼人の方ですか? …ど、どうぞ ボロで 狭苦しいですが」
中に 招き入れようとする
「えっ! あっ はい あの…この子は 良いんですか?」
声まで きれいじゃないか…
「あ~いいんですいいんです いつもの事なんで じゃあ依頼内容をお聞きしますので中へ 料金の説明も」
彼女が 入ろうとする その前を
いつの間にか 復帰している
140センチ満たない薫が 滑り込むように 先に入る
二人きりの空間で あれこれ 聞こうと思っていたのに
少し驚き足を止めた依頼人だったが 促され中に入る。
女性相手だから ドアは閉めるが 鍵は開けとく
この心配りが 必要なのだよ 菫くん...
と 振り向くと
テーブルの 周りをささっと 片付け 椅子を引き
そこに座るように促している菫の姿があった。
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