第1章

6/16
前へ
/136ページ
次へ
ため息が出そうになるのを抑えながら 「では 彼を見つけたら その居住をお伝えするだけで よろしいですね?」 俺は思い出した この写真の男の事を 「えっ……はい…それで お願い致します……」 杏奈は そう答える 行方の情報の 心当たりはある… しかし 今回は 菫を 助手に使うわけには いかないなぁ 「わかりました… お引き受けしましょう 菫 料金の説明を してやれ あ~ ただ 今回の経費は 俺1人分で お前は 留守番だ」 情報源が情報源だけに まだ中学生になったばかりの菫に それらを 見せるのは 躊躇われる 「え~~ って 経費なんて いつも 1人分じゃん 僕が 居ても 居なくても 料金 変えた事は 無いでしょ?」 まぁ 確かに… いや タダで 菫を 使ってる訳ではない ちゃんと アルバイト代として 渡そうとしている いつも 要らないと 突き返して来るが 菫の分は ちゃんと 机の中の金庫に しまってある 「…まぁ そうだな 料金表通りの 説明を してやれ…」 さて…… 情報の心当たりは ある それを 確認するだけ 楽な仕事では あるが……
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加