第1章

7/16
前へ
/136ページ
次へ
菫が 料金説明をする 一年ほど前から してるのだが 俺より よっぽど 上手く説明するものだから 今では 任せっぱなし 前金を預かる 佐伯 杏奈は 会釈をしながら 部屋を出て行く 「菫 さっき 言った通り 今回は 俺1人で するから お前は いいぞ」 この案件は 菫に見せたくない物ばかりに なりそうだから 「えっ?………もう 僕は いらないの?……」 途端に、悲しそうな表情になる菫 「あ…今回だけは そう 今回だけだ!」 何故か 慌てて 釈明する 「そう……でも 涼介ぇ 1人で 大丈夫? ドジ 踏まないでよ? こんな 大きな仕事って 初めてなんだから」 俺の釈明で 機嫌を直し いつものように 軽口を叩いてくる そう 菫が 助手って 名乗り初めてからは 初めての人捜し しかし 俺自身は 人捜しは これが 初めてではない むしろ 人捜し専門の探偵だった 「まぁ 大丈夫だ 早速 これから 出てくる ここに居ても良いが 帰る時は 鍵をしていってくれ」 合い鍵を渡す 今まで 渡してなかったのか?って 当然だろ
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加