第1章

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この界隈のボス的存在 オカマバー『如月』の たかこママ 角張った顔に厚化粧 俺より 太く筋肉質な 腕と肩 金?髪ロングのカツラ まっ…まぁ いい 「今日は ちょっと 聞きたい事が あって来たんだ…」 まっ それぐらいでしか ここには 来たくないが… 「んっ まぁ いいけど 一杯ぐらいは 飲みなさいよ」 たかこママが 言う まっ 情報料だと 思えば かなり 安いもんだ 「んじゃ ビールで… で この男なんだが…」 預かった 写真を カウンターの上を滑らせ 見せる ビールを グラスに注ぎながら チラッと 目を走らせる たかこママ 「なぁに この人 また 何かしたの?」 あ~ やっぱり 俺の勘は 当たってるようだ 「いや ちょっと ねぐらを 知りたいだけなんだ……」 グラスに 注がれたビールを 受け取り クイッと あおり飲む 程良い 苦味が口の中に 広がり程良い 冷たさが 喉を冷やす 「まっ 何かしてたって 守秘義務とか 言って 教えては くれないんでしょ?」 まぁ それが探偵ってもんだし
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