第1章

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潰れたタバコの箱を ポケットから出し 中の本数を 数える 少し 足りないか? う~ん 缶ビールでも つけるか… 近くのコンビニに入り 350mlの缶ビールを二本と タバコを1箱 買う タバコは 直接 ポケットに入れ 缶ビールは 袋に入れてもらう 次の 行き先に 急ぐ まぁ 慌てて 今日のうちに 逢わなくても いいのだが まぁ まだ そんなに 時間も遅くないし 情報集めは 早い方がいい もたもたしてたら 厄介な事に成りそうな気がしてならないし さて このへんのはずだが…… おっ あった あった ブルーのシートで作られた テントのような 小屋のような その前に立ち 「ゲンさん 居るかい?」 と 声をかけてみる ……返事は 無いな 寝てるのか? 居ないのか? 「ゲンさん?」 なんだか 嫌な予感が…… ここは 覚悟を決めて 入り口らしき所に手をかける 『…ゴクッ』 思わず生唾を飲み込む なんだろう この胸を締め付ける感じは…… ゆっくり開ける 少し開くと その隙間から 臭いが 溢れ出てくる 尿と汗が 混ざった臭い
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