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それと 嗅いだ事のある奴なら すぐにわかる
あの吐き気を誘う臭い……
慌てて閉め 少し離れて 大きく 息を吸う
そして 大きく 吐く
ポケットから 吸いかけの方の
タバコを出し
ライターで 火をつける
『スー …… ハァー……』
多めに 煙を吸い込み 吐き出す
「ふぅ~ まいったなぁ……」
スマホを取り出し そこにある一つの名前をタップし 電話をかける
『… … … もしもし?』
嫌悪感丸出しの 不機嫌な声が 聞こえてくる
「…あ~ 俺だけど…… 久しぶり あははっ」
少し バツが悪いんだが この際 贅沢は 言ってられないし
『…また くだらない話じゃ 無いでしょうね?』
やっぱり 苦手な相手だなぁ…
「あ~ いや 今回は くだらなくない 多分…」
さて どう説明したものか…
『はぁ~? 長話なら お断り 端的に 説明を』
もう少し 言い方が なんとか ならないかな?…
「……多分 人が死んでる 多分 出血死だな……」
そう あの臭いは 間違いなく 血の臭い
それも 大量で 乾いてない
『多分が 多いわね…… 場所は? これから すぐ 向かうから……』
詳細な場所を 伝えてから 電話を切る
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