第2章

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そして 俺も 刑事課勤務の警官 雅とは ツーマンセルの仲だ 美咲は 俺の妹みたいな存在 同じ 児童施設出身だ 恋愛意識は無い 家族、仲間と言った方が いいかもしれないが とにかく 大切な存在だ 一昨年 結婚して その年には 1人娘の 菫を授かった しかし 夫は 去年の暮れに 不慮の交通事故に遭い他界 夫側の両親の元に 身を寄せて 菫を 育てながら 頑張っていたんだ… そんな 美咲が なんで なんで こんな目に遭わなきゃ ならない? 「おい 咲良 犯人の顔や 特徴は 当然 覚えてるんだろうな?」 俺は 殴りそうになる拳を 必死に抑える 「あっ はい もちろんです」 雅の顔が 警官のそれになる 「じゃあ こんな所で グズグズしてるな 行け 捜査資料を作るんだ!」 敬礼をすると 走って出て行く雅
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