序章

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「……さっ もう一度 寝るか……」 ドアを閉め フラフラになりながら ベッドに 倒れ込み 眠りにつく 今日は もう 何事も ないようにと 願いながら… _______ _ _______ 『事件はいつも突然に起こる…』 夢の中で、そのような言葉が浮かんできた。 しかし、そんな事は テレビドラマや 推理小説に 任せておけば いい 俺は 何事も起きない方が 好きなんだから… [ドンッ ドンッ ドンッ] また ドアが壊れるぐらいのノックをされる 俺の部屋のドアに 恨みでも 有るのか? しかしかなりの時間、寝たようだ 二日酔いの頭も すっきりしている [ドンッドンッドンッ] まだ ノックは続く 「ひろきぃ~ 居るんでしょぉ~?」 やっぱり 菫だ…… そんな時間か?寝すぎたようだな… 重たい体を 起こし ドアの鍵を 開ける んで 勢い良く 開けられる [ゴッ!!] ほらな また ぶつけた… 「…だから 何で 自分で開けた ドアに ぶつかる?」 おでこを さすりながら 菫は言う 「だから 知らないって ドアが 悪いんだよ…」 また ドアかよ…
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