序章

6/11
前へ
/136ページ
次へ
「んで 今度は 何の用だ?」 呆れ気味に 聞く 菫の今の服装は 青のトレーナーにジーパン いつも 大体 こんな服装 ちょっと女の子寄りな それなりに可愛い顔の男のガキにしか 見えない 妙に 懐かれているが それも悪い気はしないが… 「別にぃ… 僕 洋貴の助手だから」 いつもこう言う 言い忘れていたが 俺の本業は 私立探偵 事務所は このボロアパートの、この部屋… だから 菫は 助手と言う っても 私立探偵の方の仕事は せいぜい 迷いペットの捜索 実質的収入は夜間の警備員のバイトが メインだ それでも、本業は私立探偵 たとえ それが ペットの捜索だけだとしても 譲れない さて 菫が 助手だと 言い張るには 訳がある っと 言っても そんなに 深い訳ではない
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加