序章

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カートに カゴを乗せ 押しながら 適当に 食材を 放り込んでいく 精肉のコーナーでは、やはり 足を止め 慎重に選ぶ 牛か 豚か いやいや 鳥… いや やっぱ ここは 豚で… 振り返り カゴに 入れる ……微妙な 違和感…… ビールのツマミ用に買った 天カマや 笹かまは ある… ん?……こんなに 野菜を 入れたか? いや カゴに 入ってるんだから 入れたんだろう…… ん? なんだ こりゃ? 炭酸飲料と ペットボトルのお茶だな…… え~と このマークは 確か… 特定保健食品って やつだ 「あっ!?そうそう 俺は最近 健康に 気を 使って………ねぇから こんなのは 買わんのだよ…… 菫君!」 また こっそり そのマークを 付いた物を 入れようとしている 菫を 睨み付けながら 言う 「あっ……!? だって ほら 洋貴 最近 腹が 出てきたって 言ってたろ だから こういうの 食べたり 飲んだりした方が いいんだって」 悪びれもせずに しゃあしゃあと 言う 菫 「って 俺の健康を 気遣ってくれるのは 嬉しいが お前は 俺の嫁か?」 まぁ 確かに 気遣ってくれるのは ありがたくも 思えるが 余計なお世話だ…
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