序章

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「…!? 嫁って…… まぁ… 洋貴が どうしても なってくれって 言うなら 成ってやるよ……その お…奥さんに…さ…」 顔を 真っ赤にしながら そっぽを 向き ブツブツ 言ってる菫 全く 何を 言ってるんだ この小娘は… まだ その場で あっちを向いたり 頬を両手で 押さえながら 変に 体をくねらせ 踊っりながら ブツブツ言ってる 菫は 置き去りにして 今夜の飯…惣菜でも見ていこう まぁ 自炊よりは 少し高くつくが 今から 帰って作ったら 警備の仕事に 遅れるかもしれんし… 『おっ これで いいや』 適当な 弁当を取ると 同時に 背中に 衝撃が 思わず 弁当を 落としそうになる 「なに しやがる 弁当 落としたら どうすんだ?」 振り返ると 怒り顔の菫が 仁王立ち……っても 140センチに満たない身長 迫力には 欠けるが 「洋貴が 悪い……置いて行くから どっかのおばちゃんに 『大丈夫?具合でも悪い?』って 声掛けられちゃったじゃないかぁ」 知るか お前が 勝手に クネクネしてただけじゃないか?
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