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あの日の事を誰かに話した事はない。思い出すだけで羞恥と後悔とで顔が歪む。
「そんな事、なぜ赤の他人にぺらぺらと話さなければならないんだ!」
「私の安眠を奪うのだから、それくらいはしてくれてもいいんじゃない?君の過去のつらい思い出に私自身でも耐える事が出来ないと納得できれば私はここから立ち去るよ」
わずかな時間考える。
「本当にここから出て行って俺を一人にしてくれるんだな?」
女は頷く。
「分かったよ。でもあまりの後悔に共感しすぎて死者が一人増えたりしてな」
ニヤリと笑い言う。
「いいから聞かせなさいよ!」
「分かったよ…あれは高校1年の時だった」
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