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ドラマの3ヶ月の間でも、病気は進んでる。
『じ~ん、
そこの水とって!!』
「あ~い。
投げるよ??」
『おっけ~!』
ペットボトルが宙に浮いて
俺のほうへ飛んでくる。
バンッ
「かめ?
お前落としてんだよ!」
『・・・ご、ごめん。
つい。』
今、
構えようとしたのに。
腕が動かない?
すすんでるんだ。
「・・・かめ?
大丈夫?疲れてる?」
『ううん。
大丈夫、チョット今
・・・何となく取れなかっただけだから。』
じんは、すぐ心配してくれる。
でも、いつかはその優しさを
突き放さなければいけない。
この時に思った。
あの頃の俺の考えじゃダメなんだって。
夢をかなえるためには
犠牲にしなきゃならない事がある。
どんなにつらい犠牲か。
まだ、分かってなかったんだ。
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