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ー(2)ー
数日前の検査の結果がでた。打ち合わせがかなり長びいていた。前にも増してかなり悪くなっていた。
俺はイライラしながら口にくわえたタバコに火をつけた。 慣れないタバコを吸ったせいで俺はせきこんだ。 男だから…とか打ち合わせ中だからとか強がって泣かないつもりだったのに、心がゆるんだとたん、とつぜん降りだした雨みたいに…ポツン…ポツン…と…。 ―――泣いたのなんて久し振りだった。
屋上でなにをみるでもなく、ひとり立っていた。 それが俺にとって最初の言い訳だった。 「忙しかったのね」 白い顔をした貴子が言う。 「あぁ」
「眠そう…疲れてる?」 「貴子…」
俺は呟いた。
「きーちゃん!ノドかわいたからなんか買ってくる。きーちゃんものむ?」 「あっ…あぁ」 「じゃあ」
なぜかお互い静まってしまうのがこわかった。 きっと涙をこぼしてしまうから…
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