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「うわー!!!
めっちゃきゅんきゅんー!!」
携帯小説を
読むのが楽しみな私。
今日も恋愛小説の短編を読んで
きゅんきゅんした私は
初めてレビューというものを
書こうと思った。
‥何て書けば
いいのだろうか。
【きゅんきゅん!!】
【うらやましい】
【にやにや!!】
‥うーん、
他の人と一緒だな。
「‥レビューって…
何て書けばいいの」
「レビュー?」
驚いて振り返ると
同じクラスのあいつがいた。
「ちょ…いたの?!」
と言うと
「ずっといたわ。
てか放課後の教室で
1人残って
『きゅんきゅんー!!』
とか…」
と言われた。
「なによ、悪い?!」
「悪くないけど…
ちょい携帯貸してみ。」
彼がそう言うので
躊躇いつつ
携帯を渡した。
「‥‥‥‥ほら、
レビューは、こう書くんだ」
そう言うと彼は
「またな」
と言って教室を出て行った。
携帯に目をやると、
レビュー欄には、こうあった。
【お前がすきだ】
ごめんなさい、作者様。
私、あなたの小説より
彼のレビューに
きゅんきゅんです。
~Fin~
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