第二章(親の為に……。)

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『じゃ、道場内を案内するからしっかり付いて来てね、誠君。』 そういって、和夫は歩き出した。 『まずは柔道・空手コーナーの先生、黒田和也先生(クロダ-カズヤ)です。』 『いつも兄がお世話になっております、弟の和也です。ここでは、柔道と空手を教え るからよろしくね』 そういって、和也は微笑んだ。 あ、兄弟なんだ、と誠は思った。 『失礼なこと聞きますが、顔があんまし似てないですね。』 『誠君、だっけか。』 『あ、ハイ』 『世の中には言って良いこととそうでないことがあるから、気をつけてね・。』 ヤバい、和也さん、微笑みながら怒りマーク出してる。 かなり怖そうだな。 『オイ誠~早くしないとおいてくぞ~』 『は~い』 ・ ・ ・ 『じゃ、ちょっと待ってるんだぞ』 5分後・・・。 『入れ~。』 中にいたのは・・・。 和夫さんだった。 『和夫さんは何を教えてくれるんですか?』 『俺は、しいていうなら我流かな~』 『我流、ですか。』 『そいで本題なんだが、家から通うか、ここに住み込むか、どっちが良いか?』
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