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『じゃ、道場内を案内するからしっかり付いて来てね、誠君。』
そういって、和夫は歩き出した。
『まずは柔道・空手コーナーの先生、黒田和也先生(クロダ-カズヤ)です。』
『いつも兄がお世話になっております、弟の和也です。ここでは、柔道と空手を教え
るからよろしくね』
そういって、和也は微笑んだ。
あ、兄弟なんだ、と誠は思った。
『失礼なこと聞きますが、顔があんまし似てないですね。』
『誠君、だっけか。』
『あ、ハイ』
『世の中には言って良いこととそうでないことがあるから、気をつけてね・。』
ヤバい、和也さん、微笑みながら怒りマーク出してる。
かなり怖そうだな。
『オイ誠~早くしないとおいてくぞ~』
『は~い』
・
・
・
『じゃ、ちょっと待ってるんだぞ』
5分後・・・。
『入れ~。』
中にいたのは・・・。
和夫さんだった。
『和夫さんは何を教えてくれるんですか?』
『俺は、しいていうなら我流かな~』
『我流、ですか。』
『そいで本題なんだが、家から通うか、ここに住み込むか、どっちが良いか?』
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