ゆすでいこう

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  ユチョンの帰りをわくわくして待つジュンちゃん。 いつも死んだ魚のような半分閉じた目を真ん丸に見開いてきらきらさせて涎を垂らさんばかりに驚いて喜んでくれるはずだとジュンちゃんはそれはもうユチョンの帰宅が待ち遠しかった。 ジェジュンヒョンに言われたように部屋をお花で飾りつけ、リビングのテーブルにはシンプルな生クリームの白いケーキを用意。 暗くした玄関から部屋までドンキで買ったいい匂いのするキャンドルをいい感じの間隔で並べて火をつけた。 ゆらゆらするオレンジの光と、生の花とケーキ。 プレゼントはジェジュンヒョンがさりげなくユチョンに聞いてくれたから、間違いない。 欲しがっていたというおっしゃれーな靴とジュンちゃんチョイスのビーチサンダル。 いろいろ考えるけどいつもユチョンのペースに巻き込まれて口が滑ってサプライズにならない誕生日とは違う。 今年は完璧だ。 ユチョンの帰宅の足取りは逐一ジェジュンヒョンからメールで入ってくる。 撮影中なのにどうやって調べてるの?って聞いたけど教えてはくれなかったが、便利なのであんまり気にならなかった。 もうすぐユチョンが帰ってくる。 ちなみにここはジュンちゃんのマンション。 今日はここに帰るように仕向けたのもジェジュンヒョン。 一週間ぐらい前からユファンを電話で脅していたのはきっと気のせい。笑いながら「彼女、かわいいよね。」とか言ってのはきっとユファンの彼女が本当に可愛かったからだ。  
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