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「仁、いつまでも寝てないで早く起きなさい」
「朝からうっせえな……」
オレは聞こえないように小さな声で呟いた。
「まぁ、一階まで聞こえるはずもないか」
そんな事を考えながら階段を降りると
リビングのテーブルの上には食パンやスクランブルエッグ、サラダなどが置かれていた。
「はぁ、またパンかよ」
これも小さく呟いたつもりだったのだが、
「嫌なら食べなくていいわよ」
と、言われたので素直に食べる。
オレの母さん世間体はいいけど、怒るとかなり恐いんだぜ。
いや、マジで
「じゃあ、いってくるわ」
「まだ暗いんだから気をつけなさいよ」
「わかってるって」
そういうとオレは家を出たのであった。
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